ベトナムでは日本食レストランが増加中で、ショッピングモールには日本食のレストランが必ずと言っていいほど入っています。また、日本人街以外にベトナム人向けの寿司ブッフェやラーメン店の路面店がオープンしています。ランチ・ディナータイムには賑わっているお店がとても多いですよ。

お客さんはカップルや友人同士がいますが、家族連れが多い印象があります。家族で日本食を小さい頃から食べている今の子供たちが大人になる頃には、日本食がもっと身近な食べ物になっているかもしれません。

家で日本食を作って食べて、日本をもっと身近にして欲しいという思いから、ベトナム人日本語教師と相談して、やきそば作りの日本文化体験をする事にしました。

(筆者撮影)

焼きそばを作る前に焼きそばの歴史について生徒たちに教えて、それから作り方を教え、準備の仕方、用意する物を教えて、後日グループで焼きそばを作ります。ベトナムの学校に調理室が無いので、調理に適する教室を探してその教室・また屋外でする事にしました。

(筆者撮影)

中学校の6年生から9年生まで焼きそば作り体験をします。なのでスケジュール的に1日では無理だったので、3日に分けで行いました。

料理をする機会が少ないからか、クラスメートと料理するので気持ちが上がっているのか、焼きそばそば作り体験会はどの学年も仲良く協力し、終始ハイテンションでした。

(筆者撮影)
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麺はベトナムのたまご麺を使い、野菜はキャベツともやし、豚肉、ソースはオタフクソースを使いました。青のりと紅しょうがを用意したんですが、青のりは好評で食べたい人がほとんどでしたが、紅しょうがはほとんど人気がありませんでした。

生徒たちに聞くと揃って言うのは、「美味しくない」とのこと(笑)。紅しょうがはベトナム人の口には合わないんでしょうか?それとも大人の味だからなのでしょうか? 私は好きなんだけなぁ。。。

焼きそばの麺には、このベトナムのたまご麺を使いました。(筆者撮影)

焼きそばが完成した後は、お皿にきれいに盛り付けをして味見をしました。味と盛り付けで点数をつけてちょっとした「やきそばコンテスト」を開催。

同じ焼きそばを作っても、どのグループにも味に違いあり、面白いです。みな協力して作った焼きそばなので、とても美味しかった!

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生徒たちも自分たちが作った焼きそばを美味しい美味しいと夢中で食べていました。

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焼きそばは、作るのが簡単で美味しい日本料理だという事をわかってもらえたと思います。

ベトナムでは日本料理はまだ高く、気軽に外食で食べる料理ではありませんが、自分達でやきそばを作った体験した通じて日本食・日本文化をより身近に感じてもらえるとうれしいです。

※学校から許可を得て撮影しています。

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投稿者 ヨシヒロミウラ

在越ライター。 2017年国際交流基金「日本語パートナーズ」としてベトナムの首都ハノイに派遣される。2018年に任期終了後し帰国するが、同年ハノイに戻る。武蔵大学経済学部経営学科卒業