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新型コロナ第四波を襲うハノイの街



用事でホアンキエム湖沿いのĐinh Tiên Hoàng(ディン ティエン ホアン)通りへ行きました。

いつも通り自転車で向かいます。目的地へそう急がずに進む。コロナ禍のハノイは、テト(旧正月)前にもかかわらず少しひっそりしています。

新型コロナの集団感染発生で授業が休みになり時間があります。ホアンキエム湖周辺を自転車で走ることにしました。

道路を走るバイク・自動車も少ない     (筆者撮影)

1月28日からベトナム北部で新型コロナの集団感染が発生し、ハノイ市内でも感染が発生した。

今回はイギリスで検出された変異株が多いという。小中高校はオンライン授業に急遽切り替え。

ベトナムで学校の登下校には親がバイクで送り迎えするのが普通で、朝や夕方などは学校の前に子供を送り迎えするお父さん、お母さんのバイクが大勢集まります。

なので、子供たちが学校へ行かない夏休み期間は渋滞が少し緩和される。

このコロナ禍での小中高校授業のオンライン化は、子供を乗せる親のバイクが無いため渋滞が少し緩和され、そんな夏休み時期のハノイの雰囲気を思い出させる。

 (筆者撮影)

2021年1月28日には、82名の感染者が確認され、ベトナムの55日間の市中感染ゼロがストップ。

一気に感染者と濃厚接触があった者と感染者の住居周辺は隔離された。

しかし、ベトナムの新型コロナの集団感染発生は今回で第四波。

2月1日の時点で1月28日からの感染者数は242名。5日間で242名まであっという間に増えてしまった。

しかし、ベトナムの人々も手慣れてきて(私も慣れた)、首都ハノイでの集団感染でも感染や隔離でのパニックになることも無くなった。さらに新型コロナの収束も第一波の時と比較して短期間に出来るようになっている。

去年の第一波は99日、秋の第二波は71日、冬の第三波は52日と、各回とも感染経路は様々でも、どんどん短期間収束が出来ているのである。

収束が早くても、もちろん仕事には影響があり、収入が減る人、職を失う人は多くいる。日本の様に国からの保証はほとんどなく、また私のような外国人に保証は全くない。

ホアンキエム湖周辺の様子

     (筆者撮影)

ホアンキエム湖へ到着しました。ここもかなり人出が減っていると感じました。

感染者が82名出ただけで街の人出が減るとは、今の日本では考えられない事ではないでしょうか?

湖周辺を散歩・ジョギングする人の姿が見当たらない (筆者撮影)

早く収束して、自由に外出し、カフェや映画館に不安なく行ける日常になって欲しいと思います。

ベンチで休む人々。少ない。。。 (筆者撮影)  
寂しい。。。 (筆者撮影)
行き交うバイクと自動車はあれど、広場に人の姿はほとんどありません。

ドンキンギアトゥック広場は観光客の姿が全くなく殺風景です。 コロナ前は観光客でにぎわっていましたが、今ではこの有様。

(筆者撮影)

聖ヨセフ大聖堂にも人がほとんどいない。

2019年に、この線路沿いに観光客が入ることは禁止された。この線路わきにカフェが多くオープンし住宅にかなり接近して列車が通過するため写真撮影をする観光客が後を絶たなかたためです。

新型コロナの感染拡大防止の必要が無くなれば、ホアンキエム湖周辺にも外国人観光客がやって来てまた賑わいを見せるでしょう。

観光業は痛手を受けているベトナムですが、新型コロナの収束のコツ?を掴み、収束スピードが早くなったベトナムは、GDPがコロナ禍でも上昇していると世界で注目を浴びています。

ピンチをチャンスに変えて世界へ向かうベトナム、変異の株新型コロナは感染力が強く手ごわいでしょう。

しかしベトナムはこの第4波も素早く収束させるだろうと私は思っています。

投稿者 ヨシヒロミウラ

在越ライター。 2017年国際交流基金「日本語パートナーズ」としてベトナムの首都ハノイに派遣される。2018年に任期終了後し帰国するが、同年ハノイに戻る。武蔵大学経済学部経営学科卒業