日本の大手小売企業イオンが、ベトナム市場での存在感を一気に強めようとしています。ベトナムの大手ニュースメディア VnExpress が報じたところによると、イオンは今後数年でベトナム各地に新たなスーパーマーケットや総合量販店を展開し、2030年までに売上を現在の3倍に拡大する計画を掲げています。
ベトナム市場に注力する理由とは?
なぜイオンがこれほど積極的にベトナムへ投資するのか。その背景には大きく3つの要因があります。
1. 人口ボーナス
ベトナムは人口約1億人。中間層が拡大し、消費意欲が年々高まっています。まさに「これから伸びる市場」です。
2. 消費の近代化
伝統的な市場から、ショッピングモールやスーパーを使う消費スタイルへと移行が進んでいます。イオンのようなモール型の小売業がフィットしやすい環境といえます。
3. 日本ブランドへの信頼
「清潔」「安心」「高品質」という日本ブランドのイメージは、ベトナムでも高く評価されています。
出店計画と現在の規模
イオンはすでにベトナム国内で、
• 8か所のショッピングモール
• 15の総合スーパー
• 45の中小スーパー
• 180超のコンビニ(ミニストップ)
を展開済みです。
さらに今後は、北部のハンイェン省や南部タイニン省、ハイフォン市などで新規店舗を開業予定。メコンデルタ地域や中長期的にはダナンやフエといった中部都市やにも拡大していく方針です。
投資額と成長目標
イオンは過去10年間でベトナムに約15億米ドルを投資してきました。今後10年間も同等規模の投資を行い、現地売上を現在の3倍に拡大させることを狙っています。
成長のキーワードは「30%成長の持続」。すでにスーパー部門では年平均30%の成長を続けており、この勢いを維持しながら市場シェアを押さえていく戦略です。
期待と課題
もちろん順風満帆とはいかないでしょう。
• 競合:韓国系の小売大手が続々と進出。
• 物流:地方展開には冷凍・鮮度管理のインフラ整備が必須。
• 価格感覚:高品質と価格のバランスをどう取るか。
こうした課題を乗り越えられるかどうかが、イオン成功の分かれ目と考えます。
日本人にとっての意味
このニュースは多くの日本人にとって無関係ではありません。
• ベトナム駐在員や旅行者にとって、生活インフラが充実する。
• 日本の小売業がアジアで勝てるかどうかの試金石となる。
• 日本企業の海外展開モデルの参考事例になる。
イオンの挑戦が成功すれば、「日本式流通モデルが新興国で通用する」ことの実証になり、他の日系企業にも大きなインパクトを与えるでしょう。
まとめ
イオンはベトナムで「売上3倍」という大胆な目標を掲げ、次の10年を見据えた大規模投資に踏み出しました。人口増と消費の近代化が進むベトナムは、まさに成長市場。競合が激化する中で、日本ブランドの強みを活かせるかどうかが注目です。
イオン ベトナム ウェブサイト
出典元記事:VnExpress「Aeon tính mở loạt siêu thị tại Việt Nam để tăng gấp ba doanh số」

