第1章:運営者(オペレーター)
第2話 コードネーム:オペレーター・ジャパン
女議長が言った。
「あなたにコードネームを与えます。ここでは名前は余計な摩擦を生む」
「何でもいいです」私は頷いた。
彼女は少し迷い、そして告げた。
「オペレーター・ジャパン。これがあなたのコードネームです。そしてあなたは、連邦Aの運営者です」
その瞬間、私は理解した。
これは支援ではない。委託でもない。
もっと曖昧で、もっと危険な何かだ。
国家が国家であるために必要なものを、別の国家から借りて動かす。
その仕組みが成功したとき、誰の国になるのだろう。
窓の外で、広告塔の光がまた点滅した。
生活の看板が、思想の跡地に立っている。
私は立ち上がり、言った。
「まず現場へ行きます。名簿の現場へ」
議長は頷いた。
軍の男が道を開けた。
実務担当が書類の束を抱えた。
企業の男が端末を起動した。
こうして、国家の再起動は始まった。
静かに。
あまりにも現場的に。

