2021年9月2日はベトナム76年目の建国記念日ですが、

例年のような祝福ムードはありません。

そして、ニュースでは、ベトナムが対デルタ株戦の戦略を、

さらに変更するかもしれないと報道されました。

なんと今後はデルタ株に適切に共存する?作戦だという。

ホーチミン市のロックダウンを続けても、

感染者数の増加が横ばいにはなってこそ、

減少や抑込みが出来なかったからだろうか。

ロックダウン継続が経済に与える影響の考慮も大きいかも。

恐るべしデルタ変異株。。。。

もくじ

首相:ロックダウンを永遠に継続するのは不可能

2021年9月2日の報道によると、

9月1日にファムミンチン首相は、

70名以上の医療専門家、科学者、保健当局者、元保健当局者らのグループで会議を行った。

そして、ファムミンチン首相は会議の結果、

ロックダウンがデルタ株と戦う唯一の方法ではないと述べたという。

デルタ株との戦いに勝つには、混合作戦が必要である。

現在世界中で求められているのは新型コロナウイルスの感染拡大防止と感染した場合の適切な対応、

そしてワクチンと薬で死者を減らす事であると語った。

多くの国がすでに新型コロナウイルスに適応し、

共存するための戦略に変更している。

ワクチンと薬はデルタ株との長期戦で必要なツールであり、

ロックダウンは経済活動に打撃を与えるため、

永遠に出来るものではないと述べた。

さらに、パンデミック予防に科学の知見を導入する事は、

成功の鍵となり、勝利への道だと述べた。

首相のウィズ コロナ発言は2回目

首相が「ウィズ コロナ」の考えを表明したのはこれが2度目だという。

8月28日に初めてこの考え方を述べ、

感染拡大の被害を受けている1,000以上の区とコミューンの会議の議長を務めていた。

「私たちはデルタ株の封込みと発生の抑制という目標を設定していますが、

この戦争は長期戦で、パンデミックに長く耐える覚悟が必要である」と述べた。

さらに、「私たちはデルタ株を完全にコントロールする事は不可能で、

状況に応じて適切な対応をする必要がある。」と加えた。

ベトナムは4か月も前に第4波に襲われ、

今まで63市省のうち62もの市省に感染が広がっています。

現在ホーチミン市・ハノイ市・ダナン市の3大都市を含む23市省で、

最も厳しいロックダウンを実施しています。

デルタ株の感染拡大との戦いは前例が無く、

科学者の決定する解決策が重要な役を演じている。

過去2年間で、ベトナムの科学者は感染拡大との戦いで結果を残してきた。

ベトナムはCovid-19検査キットを製造し、

独自の新型コロナ薬とワクチンを開発しましたが、

ワクチンはまだ治験段階にあります。

ロックダウンは解除されるのか?

ロックダウンが解除されるのか?

それは今後の有識者と首相らの会議の結果によるだろうが、

ただロックダウンの解除だけでは、

医療体制が弱い今の状況では重症患者の治療を十分に出来ないだろう。

どのような作戦を打ち出すのか?

デルタ株戦の勝利への道は険しい。

ベトナムでは4月27日から9月1日までの第4波で、

469,312名の感染者と11,833人の死者が出ています。

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VN Expressの記事を引用して記事を構成しています。

投稿者 ヨシヒロミウラ

在越ライター。 2017年国際交流基金「日本語パートナーズ」としてベトナムの首都ハノイに派遣される。2018年に任期終了後し帰国するが、同年ハノイに戻る。武蔵大学経済学部経営学科卒業